最近、ニュースやSNSでも「モバイルバッテリーの発火・発煙事故」が多く報告されています。
便利な一方で、正しい使い方を知らないと命に関わる危険があるのが現実です。
この記事では、事故の主な原因と、今日からできる安全対策をわかりやすく解説します。
🔥 モバイルバッテリー事故が増えている背景
近年のスマホ普及や外出先での充電需要の高まりにより、モバイルバッテリーの使用は一般化しました。
しかし、安価な粗悪品や経年劣化によるトラブルが増加しています。
- 家や車内での発火・爆発事故
- バッグの中で発煙
- 就寝中の充電による火災
特に2024年〜2025年にかけて、リチウムイオン電池の劣化による発火が消防庁の統計でも報告されています。
💣 主な事故原因とその仕組み
原因 | 内容 | 危険度 |
---|---|---|
過充電・過放電 | 長時間の充電放置や、0%まで使い切ることを繰り返す | ★★★ |
高温環境での使用 | 夏場の車内・布団の上など熱がこもる場所 | ★★★ |
粗悪な製品・非認証品 | PSEマークなし、激安品 | ★★★ |
衝撃・落下 | 内部のリチウムが破損し発火 | ★★☆ |
ケーブルの劣化 | 被膜が破れショート | ★★☆ |
特に「PSEマーク(電気用品安全法)」が付いていない製品は要注意。
日本国内で販売されるモバイルバッテリーにはPSEマーク表示が義務化されています。
✅ 今すぐできる安全対策5つ
- PSEマーク付き製品を選ぶ
→ 安全試験を通過した製品のみが表示可能。 - 高温環境に放置しない
→ 車内・直射日光の当たる窓際・布団の上はNG。 - 充電は「寝る前」ではなく「起きている間」に
→ 就寝中の過充電が火災の原因になります。 - ケーブルや端子の異常をチェック
→ 熱くなる、焦げ臭い、変形などがあれば使用を中止。 - 5年を目安に買い替え
→ リチウム電池は消耗品。長年の使用は危険です。
🧭 安全な製品を選ぶポイント
- PSEマーク表示(必須)
- 容量表記が明確(例:10,000mAh)
- メーカー保証あり
- 過充電防止・温度保護機能付き
💡 おすすめメーカー例:
Anker(アンカー)/ELECOM(エレコム)/AUKEY(オーキー)など
🚫 絶対にやってはいけない使い方
- 破損したバッテリーを「テープで補修」して使う
- 非対応の急速充電器で無理に充電する
- 水に濡れた状態で充電
- バッグの中に金属(鍵・コイン)と一緒に入れる
これらはすべて発火リスクが高い行為です。
「ちょっとくらい大丈夫」が命取りになります。
🏠 まとめ:モバイルバッテリーも“家電製品”です
モバイルバッテリーは「小型家電」と同じ。
取り扱いを誤ると、大きな事故につながる可能性があります。
🔹安全第一で使う
🔹異変を感じたら即使用中止
🔹信頼できるメーカーを選ぶ
身近なアイテムだからこそ、「正しい知識」がいちばんの防災です。
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